FASTSUITE E2：ロボット塗装やサーフェス加工工程に適したロボットシミュレーションOLPソフトウェア

CENIT社は、FASTSUITE Edition2ですでに提供しているロボットオフラインプログラミング機能を拡張して、塗装、スプレー、コーティングなどの表面加工ベースの機能を新たに追加いたしました。

自動車、航空機産業だけでなく、あらゆく製造業において、塗装をはじめとする表面加工分野は、非常に重要な生産業務の一つなって来ております。 作業環境の改善、生産性向上、製品の表面加工下準備、最終的な外観検査に至るまで、さまざまなプロセスを考慮する必要があります。最終的な外観は、製品の価値に大きな影響を与えます。 したがって、このテクノロジーは最高の品質アップと効率向上をもたらす必要があります。

塗装スプレー領域でのロボットオフラインプログラミングの適用は、すでに何年も前から実施されてきております。 利点の1つは、一旦作成したロボットプログラムは、複雑な3次元動作パスを忠実に再現してくれることです。 作業員によるマニュアル作業では、これを同じ精度で反復加工を保証することはできません。

FASTSUITE Edition 2は、新しい表面処理機能により、スプレー動作パスの自動作成、シミュレーション、塗膜解析を行うことが出来ます。 塗装パターンやスプレーアプローチ、表面被覆率、動作速度などの項目において最適化検討を行って品質改善に役立てることができます。 これらの機能は、ロボットのメーカーや機種に関係なく、実際のロボット設備での作業前に検証することが可能です。

塗装品質や表面加工品質状態をビジュアル的に可視化するために、塗膜解析機能を有しています。 任意に設定できるスプレーコーンの形状が加工対象表面上を動作する時間に合わせてカラーマッピング表示させることができます。 オフラインプログラム作成と塗膜品質の検証をコンカレントに行うことを可能にします。

FASTSUITE Edition 2では、製品の複雑な3Dサーフェスデータを使用して正確にツールパスを作成することができ、オンラインプログラミングの作業時間を大幅に短縮します。 塗装面からの距離、スピード、塗装ピッチ幅、ガンのオンオフなどの塗装条件を設定しておくことで、塗膜品質の検証作業をオフィスのパソコン上で実現することができます。

塗膜解析機能付き塗装ロボットシミュレーションは、塗装ブースのレイアウト設計からオフラインプログラムの作成までのプロセス全体で重要な役割を果たします。 周囲の設備コンポーネントとの干渉チェックや到達性検証などをレイアウト設計段階で実施でき、複数台のロボットが複雑に動作するワークセルでも、サイクルタイム計測を素早く行うことができます。
塗装ライン全体の業務工程を分析・検証できるソフトウェアツールの使用は、実際の設備を使ったテスト動作検証の前段階でプログラミングエラーを発見して、最適な代替案の考察に役立ちます。 塗装や他の表面処理プログラムのシミュレーション結果は、効果的なコミュニケーションツールである3D PDF形式で出力することできます。

FASTSUITE Edition 2は、CAD/CAMに依存しない独立したデジタルツインシミュレーションソフトです。
設備コンポーネントの挙動モデリングから直感的なレイアウト設計、動作パスの自動化作成、加工レシピの適用、オフラインプログラミング、バーチャル試運転までの機能が含まれます。
シンプルで簡単な操作性、各種のデータの入出力に対応できる高いオープン性、特定の加工テクノロジーへの適応能力も高く、拡張性に優れたオープンなソリューションです。 FASTSUITE Edition 2は、ロボット1台で構成されたワークセルを使ってプログラミングする中小企業からラインや工場の俯瞰的な検証から詳細で高精度なオフラインプログラミングまで行う大企業の両方に適しています。